書評【しないことリスト】phaさんの本

最近phaさんの本をよく読んでいる。 特に今回読んだしないことリストはすごく良かった。そして衝撃だった。

「しないことリスト」のはじめにはこんなことが書いてある。

"今の世の中には無数の、 「しなきゃいけないこと」 があふれている。 テレビを見ても、ネットを見ても、本屋に入っても、 そこらじゅう、 「これをしないとヤバイ」 というメッセージだらけだ。"

これが私たちを疲れさせる原因なんじゃないかなと思う。 もっと、もっとは楽しいけど、こればっかりだと疲れちゃう。 本屋さんでもネットでも多くの「もっと、もっと」であふれている。

この本で、phaさんはネットの重要性と可能性を話している。 私はこの本を読んで、「〇〇すべき」とか「〇〇であるべき」というのを捨てることにした。 頭ではそうしたいと思っていても実際に実行できるかというのは時間がかかる。

最近だと、 「せっかく教員免許あるんだから働くべきよ」とか 「子供がまだいないんだから働かないと時間有り余って暇でしょう。働いたほうがいいよ」など。

今は働くのをストップしたいんだけど、周りからのこうした声は結構負担になっていた。 気にしなきゃいいんだけど、私もそこまで神経は太くなかった。 だし、疲れているから働く気持ちが起こらないのに。神経が太くいられるわけがない。

でもずっと一人でいるわけにもいかないし、たまには家族以外の誰かとお話ししたい。 そこでネットを使うのはいい案だよ、とphaさんは言っている。

私はネットでブログを見るのが好きだけど、生活と少し距離をとっているところがあった。 その根底にはやはり、 「ネットはあやしい。」という疑いの心があったからだ。

でもそうばかりじゃないんだ、とこの本を読んで考えを変えた。

phaさんのしないことリストは疲れた心でいる人こそ読んだらいい本です。 頑張れって励ますのではなくて、だからと言って休んだほうがいいの一点張りじゃなくて、 無理しないで、こういう方法があるよとアドバイスをくれる感じです。